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糖の需要低下の原因と皺寄せ先

輸入品と国産品の販売量調整を行うために「糖価格調整制度」というものがある。
外国で生産した方が生産コストが安く済むのが実態。
ただし国内産の糖が売れなくなると困るので、三井製糖などの国内の製糖会社は
輸入するときに「調整金」というものを政府に払わないといけない。
そして国内産を生産している業者には国が助成金を払い販売単価が
高くなり過ぎないようにしている。
政府のこの「調整金収支」を見てみると
19年10月~20年9月の単月収支で56億円の赤字と、3年ぶりの赤字に転落している。

なぜこのような状態になっているかというと、
輸入量が減り(収入である調整金が減り)、国産量が横ばいの状態だったから(助成金の量は横ばい)

では本質的な要因は何かというと、
少子高齢化消費者の甘味離れにより糖の需要低下が起きているから。

外食機会が減ったなどコロナの影響もあるかもしれないが
コロナ以前からの需要推移を見ると、今回の赤字は一過性のものとは言い難い。

元々は「糖の需要は伸びるから、原料糖(輸入)は増える」
という前提で調整金も途中で上げたりと色々調整してきたが
結果的に需要は減っている状態なので
「調整金」の制度そのものを再度見直す必要があるだろうということ。

「調整金」を引き下げれば、小売価格も下がるので需要は回復するだろうが
それも一時しのぎになる可能性もあるので
本質的な原因である少子高齢化甘味離れにどう対応していくかが重要。
これはもっと大掛かりな対策が必要だろう。

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投稿者: 人生ボチボチ

経営コンサルティング会社に勤務しながら、グループ企業の経営をしています。普段、新聞やネットニュース、本などから得た知識に、自分の実体験も交えながら、自由気ままに情報発信しているブログです。お気軽に拝見いただければと思います。 趣味:キャンプ、投資、ダイエット