オフバラ・オンバラ

オフバラ・オンバラ

オフバランス・オンバランスの略語。

オフバランスとは、事業上の資産・負債を財務諸表(BS)に計上しない会計処理のこと。
オンバランスはその逆。
通常、企業のすべての会計処理はオンバランスであるべき。
でないと企業の実態が見えない。
以前は、リース取引がBSには計上されていない時代もあったと言う。

企業としては、資産が減ると、ROAが改善する。
ROAとは企業を評価する指標としては有名で、総資産に対する純利益の割合のこと。
資産を有効活用し、適正な利益を出しているかを評価できる。
前出にあるリース資産について、例えばコピー機を買わずにリースにすれば
資産計上されないのでROAは良くなるということ。

オフバランスは有効な策かもしれないが、
どこかと新たに取引するときや、M&Aなんかのときに
相手企業の実態が正確に判断できないとなると損失を被る可能性はある。
企業の透明性を浸透させるためには、企業実態をしっかり反映させる情報開示の徹底は重要。

ESGで言うところのG(ガバナンス)に関わる部分で、
そもそも、秘匿から信用は絶対に生まれない。