強者の戦略・弱者の戦略

強者の戦略・弱者の戦略

ランチェスター戦略でも紹介されている「強者の戦略・弱者の戦略」。
そもそもランチェスター戦略とは、「販売競争に勝つための理論」である。

先ず、「強者」と「弱者」で決定的に違うのが「資源の量」
これは、競争地位別戦略とも連動する考え方であり、
資源の量が大きい企業と小さい企業、また品質が高い企業と低い企業に分けて、
自社の立ち位置を知り、どの市場で競合相手にどのように戦っていくのかの理論である。

■強者の戦略
・広域戦:大きな市場を狙う
・確立戦:アイテム数を増やす、新商品を積極的に開発する
・遠隔戦:広告など大々的に行って離れて戦う
・総合戦:すべての武器、力を総動員して勝負する
・誘導作戦:こちらの戦いやすい場所に誘導して勝負する

◆弱者の戦略
・局地戦:ビジネス領域を絞る
・一騎打ち:資源を集中し、1社限定と競合する
・接近戦:敵ではなく、顧客に接近する
・一点集中:攻撃目標を1つに絞り、弱点を重点的に攻める
・陽動作戦:競合相手の裏をかく戦法

広域戦⇔局地戦
確立戦⇔一騎打ち
遠隔戦⇔接近戦
総合戦⇔一点集中
誘導作戦⇔陽動作戦

言い方はネガティブだが、「弱者の戦略」は立派な差別化戦略。
ついつい弱者なのに、強者の戦略を取りたがるときがあるが、
戦略とはそもそも「絞りと集中」がキーワードなので、資源をどこに集中させるのかを決めることが戦略立案の第一歩である。