レジ袋

レジ袋

有料化になってから、
私はなるべくレジ袋は買わないようにしている。
単純に「損をした」気分になるから。
プロスペクト理論そのものの心理が働いている訳だが、
レジ袋が有料化になったことで(レジ袋のごみ量を減らす動きを取り始めたことで)
どのような影響が具体的に出てきたのかは知りたいところ。

元々は、レジ袋が海に捨てられて汚染されることで、
海洋生物の生死に関わったり、海洋生物が減ることで食料が減るといった問題解消が目的だったりする訳だが、
代替品としてエコバックを使用する人が増えている中で、別の悪影響を生んでいるという説もある。

例えば、
エコバッグは、製造過程や輸送に多くのエネルギーを消費している。つまり炭素排出量を増加させているという可能性もある。
ある記事で見たが、「イギリス環境省は、さまざまな種類の袋を1回使用するごとの環境負荷を算出し、
紙袋なら3回、綿のエコバッグなら131回使わなければ、レジ袋よりもエコにならないとしている。
おまけに紙袋やエコバッグの製造過程は、レジ袋に比べて大気や水質を汚染する物質の排出が多い。
レジ袋に比べてリサイクルもずっと難しい」とのこと。

レジ袋のゴミの量を減らし、海がきれいになることは良いことだが、
環境全体で見ると果たして貢献度はどうなのか??という感じ。

また、レジ袋を今まで何に再利用していたか?という視点でも考えてみた方がいい。
元々は、スーパーなどに行ったときに、持ち帰りやすくするためにレジ袋は製造されたのであろう。
そのレジ袋を持ち帰った後、別のことに再利用する人は多いと思う。
例えば、ペットを飼っていた人が散歩中の犬の糞を入れるために使っていたとか、
キャンプ行くときに、小物入れに使ったりとか。
レジ袋が家から無くなることで、代替品の炭素排出量を考えると
果たして環境全体の改善に繋がっているのか?という先ほどの話に戻る。

単に否定したい訳ではなく、検証結果を元にまた新しい思考が生まれるので、
次の打ち手はどのようになるのかが個人的には楽しみである。
新しい事業が生まれることについて好意的。