広告の目的

広告の目的

北海道に本社を置く化粧品や健康食品のネット通販をしている
北の達人コーポレーションの話なのだが、その前に

行列のできるラーメン屋は、
行列している状況を「機会ロス」と捉えることもできるが
その「機会ロス」を利益に変えるために
店舗を増やすor店舗を拡張するor人を増やす等の策を打ち
果たして適切な利益を出せるかは別問題。
単純な話で、店舗拡大をした分経費が増え、
会社全体の利益額は増えるが適切な利益率をあげれるかということ。

行列をつくっている原因が「話題性」なのか「品質」なのかを
しっかり見極めないと採算が取れなくなる可能性がある。
話題性が高いから、行列が出来ているから店頭の前に並んでいる人が多数であれば
きっと行列ができなくなった店舗には人は来ない。

北の達人社は、営業利益率 常時20%以上をあげ自己資本比率80%の優良企業。
営業利益/人は23百万円を超え、営業利益額上位5社よりも多い。
※ハイアスの営業利益/人:約13百万円

北の快適工房というブランド名で商品展開しているが、私は知らない。
恐らくだが商品を買ったこともない。
これは、私がターゲット外だから。

例えば、目の下の加齢、便秘の問題を解消する商品を出しているが、
私は現時点で悩んでいない。
便秘解消を目的としたオリゴ糖の健康食品を
どのような検索ワードでヒットするように設定しているかというと
「妊娠」というキーワードを設定している。
これは、妊婦は便秘薬を飲みたくないという意見を参考にしている。
強い便秘薬を大量に服用すると流産を誘発する可能性がある。
なので、妊婦が便秘になりにくい体質に変える商品として「妊娠」「便秘」で
商品がヒットするようにしている。
当たり前だが、ターゲット外の人は商品の存在すら知らないし、
同時に競合が生まれにくい状態をつくることにもなる。

「便秘」問題を解消する商品は世の中に多くあるのだと思うが、
ターゲットは「妊婦」にしており、厳密には「妊婦」で「便秘」に困っている人。
ターゲット外の人は知る必要がないと割り切っている。

広告は、目立つことを目的にしているのではなく、
あくまでも利益を獲得することが目的だということ。
知名度をあげるために広告費にお金をかけることを否定する訳ではないが
利益を獲得することを目的にプロモーション活動ができているかどうかが重要。