ペットボトルとアルミの水平リサイクル率

ペットボトルとアルミの水平リサイクル率

「水平リサイクル」とは、同じ製品からまた同じ製品をつくることで
ペットボトルの水平リサイクル率は12%に対し、アルミ缶は48%。
無印良品が飲料水の容器をペットボトルからアルミ缶に替え始めたのは今年の4月から。
理由は水平リサイクル率のことを考えて。

水平リサイクルという着眼だけであり、
ペットボトルはリサイクルしてないかと言うとそうではない。
日本のペットボトル回収率は91%でリサイクル率は85%で他国と比較しても高い状態。
何にリサイクルしているかというと、ペットボトル以外のものが多いというのが実態。
例えば、ペットボトル使ってUFOキャッチャーで取れる
ぬいぐるみ中綿などに再利用した場合、
そのぬいぐるみは飽きられたら捨てられることを考えたらゴミの量が増えてしまい
CO2の排出量増加に繋がる。

アルミ缶をアルミ缶として再利用する場合、ずっと使えるという話。
となれば水平リサイクル率が高いアルミ缶は利用価値が上がる。

ただし、アルミ缶にも問題はある。
例えば、アルミ缶を製造する場合、大量の電力を必要とする。
そして原価が高くなる。
無印良品の飲料水はアルミ缶の原価が高いので飲料のボリュームは少なくなっている。

原価を抑えるためには、中国で作られているアルミ缶の利用頻度が高くなる。
これは中国は他国と比べると電気代が安いから。
中国は、太陽光発電にも積極的である。
また、1缶つくるために必要な電力量は、水平リサイクル率が高まることによって
全体的な電力量は抑えられる。
※新しいアルミ缶を作る方が、再利用するアルミ缶を作るよりも電力は抑えられる。

単純に、アルミ缶を製造している業者が今後は業績が伸びると考えれるかどうかは分からない。
ペットボトルはCO2の排出量が多いからストローも紙製のものが使われるようになっているが
紙の生産に頼る状態もいかがなものか。
際限なく生産し続けれるか分からない。
ペットボトルの水平リサイクル率が高まっていく可能性だってある。