コマツのDX化

コマツのDX化

建機のDX化を積極的に進めているコマツ。
人手不足の解消が大きな目的でもあるが、
5年前から開発を進めているICT建機は、
図面を3次元化し正確な施工ができる状態にまでなり
また、常に建機がネットに接続されている状態で
工事の進捗状況を見える化できるシステムになっている。
瞬時に、正確に、工事の進捗がわかる状態をつくれているということ。
問題が起きた時の発見タイミングと改善へのスピードも当然早くなる。

開発に至るまでに、
コマツが独自ですべて開発するというのは現実的に難しく
他業種の下記会社と新会社をつくって進めている。
・NTTドコモ→遠隔操作などの通信技術にノウハウがある
・ソニー→安全性の向上と正確な施工の実現に必要なイメージングセンサー技術に強みを持つ
・野村総合研究所→プロジェクトマネジメントのノウハウがある、現場全体のコンサルティングを担ってもらう。

開発されたICT建機は想定通り通常の建機より高いので
販売しようと思っても買い手がつかなければコマツのためだけに
開発したことになるのだが、新会社をつくり商品化しようと動いているわけで
培った技術をカタチを変えて商品化にもつなげている。

例えば、ICT建機そのものを買わずとも、従来の建機にICT機能を
付け加えるシステムを開発し単価70万で販売している。
現在はイノベーターへの普及のみにとどまっているらしいが、
需要はあると思うので効果が目に見えて出てくれば
次はアーリー・アダプターの領域まで浸透していける予感はする。