アップル:2011年対2020年

アップル:2011年対2020年

クック氏がジョブズ氏からバトンを受けたのが2011年。
愚直なまでの消費者目線の経営スタイルで
毎朝4時前に起床し製品に対するユーザーコメントを
確認するところから一日が始める。

純利益:259憶ドル→574億ドル
iPhone稼働台数:1億→10億
自己資本比率:41.7%→73.7%
現金回転日数:-30日
サプライヤーに占める中国企業:6%→20%

自己資本比率については、
株式市場を強く意識していたことから
ジョブズ氏が止めていた自社株買いを積極的に行い
自己資本比率を上げていったという流れ。
現金回転日数(CCC)については、
アップル社は1998年ごろ倒産の危機にあったらしいが
そのタイミングでクック氏は入社し、
在庫の調整やCCCの改善、つまり入金タイミングが
仕入れタイミングよりも常に早い状態をつくることを
意識して運営してきた結果、
年間約9兆円の営業キャッシュフローを生み出す状態にしている。
サプライヤーに占める中国企業の割合は、
米中が対立する関係になると大きな影響を受けそうであり
これは今後の大きな経営課題ともいえそう。

ちなみに、クック氏はすでに60歳であり、
3代目はいつ誰がなるのだろうか。