メルカリの現状

メルカリの現状

前々期(6月決算)まで上場来赤字だったが、
前期は初めて黒字となった。
去年の今頃にも決算状況を見ていたが
国内のフリマ事業は変わらず好調な中、
米国のフリマ事業の赤字幅が縮小している。
積極的なマーケティング施策で認知度が上がってきて
流通総額が増えている。
メルペイ事業はまだまだ。

赤字が続いたとて純資産はまだ400億くらいある訳で
暫くは積極投資が続くとみられる。
前期も別に黒字をミッションとしていた訳ではないと思う。
変わらず、子会社のソウゾウ社が開発するフリマ事業以外の新事業が
今のところはなかなか当たるものが出てきていない印象。
中小企業向けのEC取引サポート事業は、
今や競争激化している市場であり、どこまでシェアを取れるか。
国内でのまだまだ物販のEC取引比率は低いとは思うが。

ちなみに、赤字続きでなぜ経営が継続できるのか?については、
「預り金」科目に注目すると分かりやすい。
メルカリで何かを売却して得た資金をそのままサイト(アプリ)内にプールする。
これが「預り金」となりメルカリ側からすればキャッシュとなる。
取引量が増えれば増えるほどプールされた「預り金」が増え
それを支出に回せるという仕組み。