ANA・JALが従業員を解雇しない理由

ANA・JALが従業員を解雇しない理由

ANAで5000億、JALで3000億の赤字を計上している状態で、
航空会社の中には資金を調達できずに経営破綻した会社もある。
国際線の影響が甚大の状況で、もちろん何もしていない状況ではなく
資金調達は行っているし、新卒の採用を止めたり、給与カットしたり
非航空事業への強化を図ったりもしているが、
それでもコロナの収束が見えない中で、
リストラを実施しないのは5年10年先を見据えたときに
専門的なスキルが必要になる従業員の教育は大変なこともあり
いつか需要が回復したときに直ぐに攻勢に転じるための雇用維持という
中長期的な戦略である。

また、この機会をつかい、更なる従業員のスキルアップのために
ANAはノジマや成城石井など様々な業種へ従業員を出向させている。
JALも然り。
半沢直樹の帝国空港再建の中で、従業員の転籍先を
必死になって探し回っていた光景が思い浮かぶが
きっとANAもJALも必死になって出向先を探したのだろう。

コロナを機に退職した従業員もいたかもしれないが
ANA・JALで働くのは簡単ではないだろうし
いつかきっとまたGSやCAの仕事ができるという希望を胸に
出向先で頑張っている従業員も沢山いることだろう。
人生そのものがドラマチックである。