たんぽぽハウス

たんぽぽハウス

「ワンコインでトータルコーディネート」
というキャッチフレーズで展開する激安古着店。

店内では、1着税込105円という値札が目立っている。
レディース、メンズ、キッズ向け商品など幅広い。
ヴァンベール社が運営する「たんぽぽハウス」は都内を中心に
今日時点で17店舗を展開している。
今は、メルカリの活用客が増えている事からも
古着に対する抵抗が薄まっているという環境でもある。
ESG+Lの考え方にも繋がるし、消費者からすれば嬉しい場所である。
事業運営という点からすると、リサイクル品は粗利が高い。
元々捨てようと思ったものを安値で買い取る訳で、
ブランドによって売れる売れないという判別がなされる。
他の衣服買取企業と比較すると、利用はしたことがないが
ブランドに拘るとか売るときの服の状態など
かなりルールの定義が緩いのだろう。

小規模の衣服販売会社は価格で優位性をどう保つかというのは重要なポイント。
昔は大型スーパーのジャスコなどが立ち並ぶ中で、ジャスコより安い服を
どう取り揃えどう売っていくかということに頭を悩ませていたとの事。

ファッションを売る訳ではなく、「生活密着型古着チェーン」
として存在をしていくという哲学の元、今の形態にたどり着いている。
もしかしたら、哲学は後付けかもしれないが。
パート社員に捨てようと思っていた服を持ってきてもらい売ってみたら売れた。
ここから新しい思考が生まれている。

買うお客様は、穴の空いたツイードのジャケットを「サバゲー」で使うために買ったり
レディース服を「女装趣味」の人が買ったりすると。

しまむらの近くで出店するのは嫌がると思うが
たんぽぽハウスは気にせず出店している。
これは勝てる要素があるから。

古着界のしまむら。