農業の組織化、ESG投資

農業の組織化、ESG投資

滋賀県では農業経営の法人化が進んでいる。
直近10年で2.5倍に増え、増加率は全国TOP。
法人化を加速させたのは将来不安からくる。
・農業従事者の高齢化
→担い手の確保、耕作放棄地の抑制を目的に
行政やJAも一緒になって組織化を図っている。

3K(きつい、危険、稼げない)の印象が強い農業には若手は関心を示しにくい。
個人経営だと、後継ぎがいないと農地が使われなくなり荒廃したままの状態になる。
また高齢化により耕作が進まなくなり放棄される農地も出てくる。
海外の安価な輸入品とのコスト競争問題もある。

リーダーをつくり、集落単位で組織化し、
農機の共有や若手の雇用も促進しながら農地全体の生産を
遅らせないように推し進める体制をつくっている。
また行政やJAが専門家を派遣し農業経営を手助けする動きも。
若手の雇用を促進するためにも男性の育児休暇制度を導入したり
ガバナンス強化も図っている。
機械の自動化や気候に影響を受けにくい生産環境の整備を行い
品質を保ちながらコストを下げ、働き手の給与も安定する状態を目指している。
加えて、温暖化による影響も踏まえ新品種の開発も行われている。

まだまだ変革へ向けて道半ばかもしれないが
ガバナンス・社会・環境問題への投資、所謂ESG投資を行いながら
日本の農業も変化をしてきているのはよく分かった。