#277 主体変容

#277 主体変容

松下幸之助さんが残した言葉の一つ。

自分に気づき、自分が変われば、相手が変わる

解釈は人によって取り方が変わりそうだ。
「相手を変えよう」が強くなると、この考え方は通じない。

「相手は変わらない」ということを前提に、
自分の考え方・行動を変え、気づいたら結果的に「相手の考え方が変わっていた」程度の
感覚を持っていた方が良いかなという個人的な考え方。

そもそも「相手を変える」なんておこがましい。差し出がましい。身の程知らず。
「一緒に楽しく仕事がしたい」「一緒に楽しい休暇にしたい」という目標を達成したいのであれば
一緒に楽しく仕事ができない(楽しい休暇にできない)理由を考え、
自分の変えれるところを見つけ、まず変えてみる、それを続けてみて自分自身の変化を楽しむ。

主体変容、という言葉を聞いたことがなくても、
似たようなことを言われるシーンはあると思う。
「他責ではなく自責で考えろ」など。

誰に言われるかは結構重要で、ハロー効果でもあるが、自分が尊敬している人・一目置いている人から言われると腹落ちして
行動にも移されやすい。

松下幸之助さんとは会ったこともないし、すごい経営者だったことくらいは何となく知っている人はいると思う。
冷静に考えれば、1989年に亡くなられて、すでに30年以上経っているのに、考え方が伝承されていく、
しかも、同じ会社内だけでなく、業界・国問わず、というこの状況だけで、どれだけの偉人だったかは想像できる。

そう考えると、「主体変容」この言葉・考え方は非常に重みがあるし、
部下に指導するときに松下幸之助さんの名前を使うだけで、腹落ち・継続的行動に移しやすくなる、かも。
そんな簡単なことではないが、行き着くところは、先ず自分自身が「主体変容」を意識して実践すべきということ。