#276 シニシズム

#276 シニシズム

シニシズム=冷笑主義。
「ネガティブ」な言葉である。

言葉の通りであるが、「批判的な態度」に対して使われる言葉、考え方。
悲観、虚無といった言葉もあるが、意味合い的には他人の希望や展望など肯定的な考え方に対して
批判的な態度を取ることを言う。

組織の中に、こういうメンバーがいたらリーダーはやりずらい。
シニシズムの状態を作らせた原因がリーダーであれば、問題はリーダーにある。
リーダー自身がシニシズムの態度を取り続けると組織はそちらに向く。

人の価値観は、幼少期・青年期で形成されると言われているので、
例えば社会に出てから価値観が形成されたメンバーの意識改革は骨が折れる作業である。
強烈なリーダーシップを持った人の影響で、価値観が新たに形成されることはある(若い、20代くらいのメンバーであれば、かな)
社会人生活が長くなると、「しがらみ」「思い込み」が邪魔をして、
自分と考え方が違うメンバーと対立したり協働意識が向上していかないこともある。

一方で、敢えて物事を「悲観的に考える」ことを意識づけ、行動に移しているメンバーはいると思う。
私もそのように指導を受け、受け止め、納得し、継続的に行動に移しているつもり。
これは、意識的にしている事なので、少し論点からズレるかもしれないが。

組織のベクトルを合わせ、同じ方向を向きながら継続的に行動するためには、
シニシズムが生まれる根源を見つけなければいけない。
一メンバーなのか、管理職なのか、幹部陣なのか。
なぜそのような考え方を持つのか、この辺り突き詰めて向き合っていき
結果的に組織の中からシニシズムの態度が消えてなくなる環境をつくっていく必要がある。