ハインリッヒの法則

ハインリッヒの法則

「1:29:300」の法則とも言われている。
1件の重大事故の背後には、重大事故に至らなかった軽微な事故が29件隠れており、
更にその背後には事故寸前だった300件の異常が隠れているという考え方。

これはリスク管理の観点で頭に入れておいた方がいい案件。

例)
社内で車移動時に事故が起きたとする。
その理由が、前方不注意だったとする。
たった1件の前方不注意での事故で片づけてしまえばそれまでだが、
実は車移動時に注意散漫で大事には至っていない軽微な事故が普段から起きていることが今回の大事故への警笛だった。
そして、軽微な事故・大事故に繋がる原因として普段の運転時の態度や運転スキル、また勤務態度・勤務形態、車の点検状況など
事故を引き起こす異常が沢山隠されている可能性がある。

順序でいくと、大事故が起きないようにするために、普段から社員の健康状況の確認や車運転時の注意喚起、
またコンプラ順守の意識を強く持ってもらうための注意喚起、いつ誰に見られているか分からないことに対する注意喚起etcを行う。

もし大事故が起きてしまったら、その大事故の原因を突き止め、他にも今回の事故に繋がるような事象がないかを確認する。
軽微な事故があることが分かったら、なぜそれが起きているのかの真の原因を確認し、その原因を潰す動きを取る
みたいな感じかな。

※ハインリッヒの法則:アメリカの損害保険会社で技術・調査に携わっていたハーバート・ウィリアム・ハインリッヒ氏が
ある工場で発生した数千件の労働災害を統計学的に調査した結果、この法則を導き出したと言われている。