サル化

サル化

組織の「サル化」が進んでいるという記事を読んだ。

「猿」と「ゴリラ」の特性を比較すると分かりやすい。
・猿:ヒエラルキー(階層型)を重んじる
・ゴリラ:優劣を好まず、誰かが困っていたらそっと手を差し伸べる習慣がある

指揮命令系統がハッキリしていないと、誰が誰に聞けばいいのか分からないので
組織として機能しなくなるという考え方は合っていると思う。
しかし、ボスが現れたら「媚びる」習慣がついてしまうのは、あるべき姿ではない。

取り分け現代はVUCAの時代だと言われている中で、
VUCA:将来を予測するのが困難な状態を示す言葉、V=Volatility(変動性)、U=Uncertainty(不確実性)、C=Complexity(複雑性)、A=Ambiguity(曖昧性))
上層部にいる人間の独断的な判断だけで、事を進めるのは危険な時代。

サル社会の「成行きのシナリオ」は、エンパワーが生まれない、どこかで方向性を見失い、将来的に大きなリスクを生んでしまう。
組織図があるにせよ、ゴリラ社会の考え方が根底になければ、良い意見が組織内で循環しないし、変化(進化)も最大限生まれにくい。

企業でみると、組織図は必要だが、根底には「ゴリラ社会」の考え方が根付いている組織を目指す、というのがあるべき姿。