人事異動の鉄則

人事異動の鉄則

人事異動のあるべき姿
「仕事に人を付ける」「カスタマーファースト」
原理原則である。

人事異動は、日常的に起こるもの。
それは、会社の戦略が変われば組織も変わるからである。
戦略は、市場や競合の動きによって変えていく必要があるので
定期的に、時には突然人事異動が起きることはある。

人によっては、納得がいかない人事異動が起きることはある。
ただし、恣意的にやる訳ではないので、なぜその人事異動が起きたのかの
説明責任は当然異動を命じた側にある。

経営の「原理原則」として、人事異動は「仕事に人を付ける」ことが求められる。
「人に仕事を付ける」の考え方を持ってはいけない。
Aさんの仕事が無くなり、やったこともない仕事に就いてもらうというやり方もあるが
大抵は上手くいかなくなる。
何でもソツ無くこなせる人も世の中にはいるかもしれないが、
Aさんのキャリアプランを考えたときに、本当に有効なのかは考えてあげないといけない。

戦略(勝ち戦のシナリオ)により、新たな部署が立ち上がるときに、
既存の部署から移動してくるメンバーもいれば、新たに採用するメンバーもいる。
既存の部署が手薄になれば、また別の部署からメンバーを配置転換することはある。
ただし、一方でジョブ型雇用が主流になっていくうえで、仕事がなくなることはある。
その時に、別部署で募集があれば配置転換を検討してもいいが、
メンバーの特性やキャリアプランを考えたうえでしっかり検討していかなければいけない。

また、「仕事に人を付ける」とは別に「カスタマーファースト」の観点で人事異動は考えなければいけない。
お客様の利益を最大化するために必要な人事かどうか、周囲の従業員との連携が取れない可能性があれば
それは結果的にチームとしての不協和音を引き起こし、最終的にお客様に何らかの不利益を生む可能性がある。