初頭効果・親近効果

初頭効果・親近効果

心理学用語で使われる言葉。
どちらに重きをというよりは、使い分けをどのようにするかが重要。

初頭効果・・最初に与えた印象で、良い効果を生む
親近効果・・最後に与えた印象で、良い効果を生む
※親近効果のことを「終末効果」とも言う。

効果を与えたい相手の、「関心度合いの強さ」により使い分けをした方がいいという説が多い。

例えば、
・関心度合いが低い・・初頭効果
・関心度合いが高い・・親近効果

「今日の話は、〇〇様のご家族の住まい方に大きな影響を与える話です」
というフレーズを冒頭に言うケースは、まだ相手が関心が低い状態で使う。
そうすると、そのあとの話を聞く姿勢が変わるということ。

逆に、あらかじめ相手の関心が高い状態で話をする場合は、
冒頭に印象を強く持たせるワードを持ってこずに、最後に
上記のフレーズを使うと、相手の印象に強く残りやすいということ。
関心が高い状態なので、話はある程度聞いてもらえるという前提。

※相手にどのような印象を与えるか、意思決定にどのように影響を与えるかについては
心理学が非常に役に立つのだが、よく使われる他の用語は別途説明します。

初頭効果と親近効果の話に戻ると、
親近効果を利用した「去り際」の一言は結構威力が発揮される。
色々と話をした最後に、「結局一番重要なのは〇〇なんだけどね」と言うと
そのことが頭に残る、これを敢えて使うと効果的。
また、1on1でずっと相手の話を聞いた最後に、
「私はあなたが〇〇について関心を寄せると違う見方ができて良いと思うんですよね」と発すると
それまで話をしていたことよりも、〇〇のことが気になって頭から離れなくなる、なんてこともある。
「私はあなたの考え方やビジョンを考えると、○○の仕事が合ってるんじゃないかなと感じますね、ま、詳しくは別途」
なんて言うと、〇〇の仕事に少し関心を持ってもらえたりもするし、
自分の仕事を見つめなおすキッカケになったりもする。
もちろん上手くいかないことも全然あるが!