プラットフォームの存在価値

プラットフォームの存在価値

2015年に「家政婦を探せるプラットフォーム」を開発したホームジョイ社が破綻をしたが、
プラットフォームには、
ユーザーに「逃げ道」を与えない環境と、そのプラットフォームでなければいけない理由、
言い換えればプラットフォームの存在価値を確立する必要がある。

そもそも、プラットフォームとは?という事から整理すると
プラットフォーム:土台となる環境・基盤

GoogleやAmazon、Facebook、Apple、MicroSoftが提供するシステムなどがそう。

Amazon、国内企業のサービスでいえば楽天を例に出すと、
よく知らない個人事業者とユーザーを繋いでくれる企業である。
ユーザーからすれば、ネットショッピングをするときに、簡単に探せ、安価な商品を手に入れる場所ではあるが
よく知らない会社と決済手続きを直接行うのは躊躇する。
でも、楽天のサイト内で、楽天を通じて決済することで一定の信用を得られる。
個人事業主からしても、楽天を介することによってユーザーに信用してもらい商品を売れる。

そう考えると、楽天市場というプラットフォームは存在価値があると言える。
決裁サービスという視点でいくと、PeyPalやStripeといった新しい決済サービスも出てきているので
わざわざ楽天市場を介さずに個人事業主と繋がりPeyPalを使って決済サービスをすれば楽天市場は必要なくなる。
口座情報などは個人事業主に伝えずに、PeyPalが管理する仕組み。
また、楽天トラベルを通じてホテル予約せずに、ホテルに直接予約することで得られるメリットも大きい場合もある。
ポイントをすべて楽天で集約して、普段の買い物で使うという一貫性がある人は楽天トラベルを使えばいい。

ユーザーの「逃げ道」の話に戻ると、
例えば、一度プラットフォームで繋がった業者とその後プラットフォームを通さずに取引をしようと思ったらできる。
ホームジョイ社の家政婦と繋がるサービスが良い事例。
プラットフォームを通じずに利用できるサービスとの価格差や、家政婦の質なども当然重要。
プラットフォームを通じたサービスを使うことで、良い家政婦に出会え、コスパが高いサービスを受けれる、
且つ個人間で取引が出来ない環境をどう作っていくか。
そして、競合も意識したクリエイティブなサービス向上をいかに継続していけるか。