経営指標

経営指標

株を売買するときに経営指標を確認する人は多いと思う。
有名どころはROAやROE、ROI、EPS、PER、PBRといった指標。

いざ自社の財務状態を確認するときも使うのだが、
上場企業でない限りは上記の指標を使う機会は少ない、というかほぼ無い。

業界によっては、使う経営指標は違うかもしれないが、
未上場企業で、例えば建設業、さらに新築住宅事業をメインに行っている企業に限って言えば、
下記の経営指標は使う機会が多い(だろう)。
・売上総利益率:30%超は優良
・営業利益率:5%超は優良
・1人当たり売上高:50,000千円は優良
・1人当たり売上総利益:15,000千円は優良
・1人当たり営業利益:5,000千円は優良
・1人当たり販管費:12,000千円くらいが適正かな
・売上高広告宣伝費率:次年度売上目標に対し最低2%以上(知名度により幅が変わる)
・労働分配率:43~45%くらいが適正かな
・有利子負債比率(分母が自己資本):数字が低い方がいい、100%以下なら自己資本で借金返せる状態
・有利子負債月商比率(分母が月商):数字は低い方がいい、月商の3カ月くらいまでが安全領域
・棚卸資産回転率:数字が大きいがいい、短い期間で商品を販売できている、業界平均:約10回、目安は10回以上(売上高/在庫高)
・棚卸資産回転日数:バランスが重要、数字が大きいと回転率が悪い、少なすぎると在庫が少なくて今後の売上に影響出るかも、業界平均:約33日(365日÷棚卸資産回転率)

上場企業になると、株主が注目する経営指標を要改善項目として
KGI(最終ゴール)を設定し、そのKGIを達成するためのKPI(中間目標)は別で設定する。
例えば、それこそROAやROEなどをKGIに設定する企業もある。

経営指標は、何を重視するかを絞って拘った方がいい。
大体連動するものなので、極端な話、記事で読んだが桧家住宅の近藤社長は
「営業利益を伸ばす」ことだけに拘っている。分かりやすい。
+α、時代の流れで、人的資本経営論が高まっているのは事実なので、人件費とのバランスは必要かな。