ヒノキヤG

ヒノキヤG

「全館空調」を強みに住宅事業を展開している住宅会社。
ヒノキヤGがヤマダHDに買収されたときは「なぜ?」と思った。
現任の近藤社長が社長に就任してから時価総額30倍になっている。
近藤社長の経営におけるシンプルな考え方としては、
ROAとかROIC、ROEなどは気にしておらず、純粋に「利益を伸ばし続けること」を念頭に置いている。
※東洋経済プラスのインタビュー記事より

ROAとかROEとか、すべてに利益額が関連するので、
「シンプルに利益を伸ばす」という考え方は筋が通る。
資産や資本の有効活用度合いは経営の効率性・生産性を見るのに良い指標だとは思うが、
あまりゴチャゴチャ考えずに、必要なものに投資をし利益に還元するというスタンス。

買収理由について、もちろん本意は分からないが、
住宅市場は人口減少や少子高齢化の影響で着工数が減り続けているし
今後も減っていくのはどこのシンクタンクでも言われていることで
「会社を存続させる」ための最良な選択だったのではないか。

大手の会社でも、今後の外部環境考えたときに「厳しい」と感じているということ。
少子高齢化によって若年労働者のΠも減るので、会社を活性化していく手段(若年労働者の採用)が
今まで以上に実践しにくくなる。
ベテランが培った得た技術を継承する人が減るし、
労働力自体が弱体化するのであれば、1人当たりの生産性を高めるしかないが、そんな簡単なことではない。
住宅業界もDX化がより進展していくとは思うが、果たしてどこまでカバーできるか。
多くの従業員を抱える会社は、より社会的責任が大きい。何かあったら社会への影響力が大きい。
従業員を守り、会社を成長させ続けるために巨大資本のヤマダHD買収という選択肢を取ったのだと勝手に解釈している。

原価が高騰している中でサラリーマンの平均年収の水準は横ばい状態。
これは日本全体の経済力が成長していない(GDPが30年前と比較すると微増程度)ことが起因していると思うが
「夢のマイホーム」は「家族が幸せに暮らすための手段の1つ」程度になると思われる。