インサイト

インサイト

直訳すると「洞察、本質を見抜く力」
マーケティングで使われるときは「人を動かす隠れた心理」という意味合いで使われる。

ワークショップでもインサイトは何か?を問われることがある。
つまり、物事の本質的な原因(問題)は何かをワークショップ形式で抽出していくイメージ。
複雑に絡み合った問題をカテゴリーで分けていきながら、
点と点を繋いでいき、一体何がこの結果を生んでいる本質的な問題なのかを整理していくのが
ワークショップの一つの目的にもなる。

マーケティングの視点からいくと、
人を動かす隠れた心理→「ターゲットが本当は何に困っていて、解決したい問題は何なのか?」
を知ることが重要だと解釈できる。

「インサイトマーケティング」とも呼ばれたりする。

下記は、企業事例。

日清食品のカップヌードルは有名だが、今では色んな種類がある。
・「カップヌードルナイス」:ターゲット 30~40代の男性
・「カップヌードルリッチ」:ターゲット シニア層
・「カップヌードルライトプラス ラタトゥイユorバーニャカウダ」:ターゲット 女性

例えば「カップヌードルリッチ」を食べたことがある人はいるだろうか。
「フカヒレスープ」や「スッポンスープ」など贅沢な味で、価格は少し高め。
シニア層は「健康がテーマ」という話は至る所でされてるし容易に想像はつく。
ただし、特にアクティブシニアと呼ばれる層に目を付けると、SNSでは豪華な食事の写真が投稿されている。
つまり、「健康」に配慮はしつつも、美味しい料理は食べたいというインサイトが伺える。
「美味しければカップヌードルだって食べる」のである。

女性をターゲットにした「ライトプラス」シリーズでいくと、
女性は「カップヌードルはカロリーが高いから食べたくない」と言いながらも、
「カップヌードル自体は嫌いではない、本当はカロリーが高くなければ食べたい」という心理も伺える。
また、「ズルズルと音を立てて食べたくない」という心理に応えるために面はショート麺にしている。
つまり、本当は「カップヌードル食べたい」というインサイトに応えた商品になっている。