無印の人事戦略

無印の人事戦略

無印は、「MUJIGRAM」という店舗用マニュアルで新人教育をする。
トップダウンではなく、現場で働く社員の提案やお客様の要望を集めて、マニュアル化している。
更新タイミングは毎月。
作業の内容だけではなく、すべての作業の目的・意味を記載していると言う。
現場の作業を通じて、理念や哲学を教える、その考え方が「MUJIGRAM」に記載されているという事。

本部の社員は、基本的に全員店舗の店長歴を経て勤務するルールになっている。
店長の仕事は、マーケティング・接客・在庫管理・採用・育成・業績管理など多岐にわたる。
本部の仕事は、会社全体の運営をすることになる。
店舗運営をしていることで、本部の企画部門に移ったときに現場の声を拾い続けていた経験は必ず活きると。

社員が「働きやすい環境」をつくってあげたいと、世の経営者は誰しもが思っている事だと思う。

本部の社員に退職者が出たら、店舗経験者の店長や、ときにはパートナー社員(パート・アルバイト)で穴埋めをしている。
中途社員だと無印の考え方を理解しながら仕事をすることが難しく、退職率も高いらしい。
時間がかかっても、「無印生まれ・無印育ち」の社員で固めるという戦略があり、
その戦略を実現するために、店舗育成計画や「MUJIGRAM」というマニュアル(戦術)が存在するということか。

無印では、隣の人と競い合う成果主義は向かないとして、チームワークを評価する評価制度を取り入れている。
「生産性を2倍に、またはムダを半分に」というスローガンのもと、各グループ(部門)単位で目標を掲げ
それを達成したら賞与原資にするという評価制度。
個人評価では、CS評価を評価項目に入れる、これは他社でも聞いたことあるが、自社でもそろそろ具体的に検討を進めたい。

会社の課題と、CSアンケートの結果をリンクさせた評価項目の見直しは適宜行った方がいいのかも。