ソニー

ソニー

この20年くらいの株価変動を見るだけで
様々なドラマが起きていたことが想像される。
この背景を知るだけでも勉強にはなる。

元社長である平井氏の本を昨年9月か10月に読んだ。
その本の中にも書かれていたが、テレビ事業は社長就任前から懸案事項であり
今は「金のなる木」になっているという記事を見た。
PPMで言うなら「花形事業」ではないかなと個人的には思うが、
テレビの必要性が少なくなっていくという意味では「金のなる木」か。

テレビ事業の売上は、2012年5800億→2020年7000億超となっている。
販売個数ではなく、高価格帯路線に方針転換し平均単価が上がっている。
※化粧品大手の資生堂も高価格帯路線で戦う方針に2年前くらいからなっている。
差別化施策として面白かったのは、家電量販店でソニーの有機ELテレビは敢えて夜景の映像を流していることが多いこと。
夜景は美しさ(解像度)を表現しにくいと言われている中で、解像度の高さを体験し納得してもらうために
敢えて夜景の映像を流している。

ちなみに、平井氏の本で参考になった部分は、「経営者としての心構え」と「何を大切にしていたか」という部分かな。
丁度新しい会社のターンアラウンドの機会に自分もいたので、とても良いタイミングだった。

プレステの販売不振の背景など具体的な話もあったが、
もっと具体的な話を「体験」するなら同時並行で読んでいた三枝匡氏の本が役に立つ。
結構前に出版された本だが。
・戦略プロフェッショナル
・V字回復の経営