お母さん食堂

お母さん食堂

21年10月19日、ファミリマートの惣菜「お母さん食堂」が「ファミマル」に変更になった。
ファミリーマート社は否定しているが、一部ではSNSで話題になった「お母さん食堂」のネーミングが
偏見の意味が込められているという理由で変更になったのでは?と言われている。

「お母さん食堂」というネーミングから連想されるのは、食事は女性がつくるものという事だと。
ジェンダーフリー、ポリティカルコレクトネスだと差別・偏見用語がタブーになっている世の中で
注目を浴びている感じだった。

企業側としては、
・何も分かっていない状態でネーミングした
・分かっていたが、集客を目的に敢えて勝負に出た
どちらもあり得るように思う。

カスハラという言葉がある。
消費者の販売者に対するクレームなどがあたる。
人が生活するうえで必要なものを生産・販売しているエッセンシャル企業でよく見受けられる。
「お母さん食堂」がSNSで「言葉狩り」にあったように、
世の中のネタに敏感なZ世代からしたら「受け入れられない」事だったのだろうと推測する。

「お母さん食堂」のイメージキャラクターは慎吾ママ。
三角巾と割烹着姿というノスタルジックな姿である。
コンビニ利用者は高齢者も増えているらしいが、高齢者を対象にしたネーミングなのかもしれない。

ちなみに、セブン‐イレブンは「セブンプレミアム」、ローソンは「ローソンセレクト」というネーミングをつけている。
当たり障りのないネーミングである。
正直言ってインパクトはない。

今回の「お母さん食堂」の件は、
企業側として、気を付けなければいけないんだという事を再認識した内容だったと思う。
事前に外部の方にアンケートを取る、意見を聞くというステップは必要かもしれない。
※外部に情報が漏れないようにすることは必要、ライバル企業に知れたら考えた時間が無駄になる

あとは、特にジェンダーや人権を気にしないといけないのであれば、
企画会議の中で男性だけではなく女性を必ず入れるなど工夫も必要になるのだろう。