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マスク氏の超積極的リスクテイク経営

スペースX社は、テスラ社を運営するマスク氏が
2002年に立ち上げた会社で、
主に宇宙移住をゴールに大型ロケットの開発をしている。

別に、宇宙事業を営むキスラー社という会社があり
2004年にNASAで要職に就いていたミュラー氏がCEOに就任している。
そして、NASAとロケット打ち上げに関する随意契約を結んでいる(2億2700万ドル)
宇宙事業をやるためにはNASAとの連携が必要になってくるが、
入札ではなく随意契約を結んだこの事実にマスク氏は不適切であるとNASAに対して訴訟を起こしている。

キスラー社は2003年に破産申請をしており、
この契約はNASAからの救済金とも考えられ、マスク氏からしたら
自分の資産をつぎ込んで事業を立ち上げようとして立場で許せなかったのだと思う。

ただし、相手はNASA。宇宙事業をやるためには最重要顧客となる。
事業を進めていくためには切っても切れない相手だが、
周りからの反対を受けながらも構わず訴訟を起こしている。
そして結果的に、キスラー社とNASAとの随意契約は認められないという判決が出ている。

別談。
スペースX社は最初のロケットの打ち上げから3回失敗し
いくらマスク氏がお金持ちだからといっても底はあり
次失敗したらヤバいという状況で4回目の打ち上げに成功している。

EV車の充電する場所をつくる動きも先導している。
「スーパーチャージャー・ステーション」は今でこそ全米展開(海外にも)
しているが、
当時(2013年)他社は牽制しあっている状態で、
需要が出てきてから動くという姿勢であったにもかかわらず
且つテスラ社本体の資金繰りがあまり芳しくない状態で展開し始めた。
結果的に、テスラ車躍進の起爆剤となっている。

「リチウム電池工場」の建設について、
EV車市場にまだ疑念を抱いていた他社の考えを余所に、
2014年に50億ドルかけて建設している。
ちなみに前年のテスラ社の売上2倍のお金をかけて。
「EV車の出荷能力はリチウム電池の生産能力に依存する」という考えのもと。

最も驚きなのがテスラEV車の特許を無償公開したこと。
こりゃあ技術者からしたら猛反対だろう。
マスク氏からしたら、既得権益に浸るのではなく「地球温暖化のためにEV車が普及したら良いだろう」
という考えが根底にあり、
他社に「負けない自信」もあったのだろう。

自分が信じたことは何のためらいもなくリスクを冒す姿勢。
もちろん、物理学的思考で物事を徹底的に考えれる頭の良さと
何といっても強靭な意思の強さがすごい。
周囲では離れていく人もいるかもしれないが、結果的にNASAはマスク氏に魅せられて
NASAが成しえなかった「ロケットの再利用」を実現したマスク氏と今も事業を一緒に動かしている。
決して「捨て身の経営」ではない。