炭素税の導入

炭素税の導入

すでに欧州では以前から導入されている。
日本でも地球温暖化対策税という名前の炭素税たるものが12年に導入されている。
ただし、まだ価格水準は低く(CO2 1t当たり289円)
現在本格的に日本でも炭素税を課そうという動きが出てきている。

目的は明確で、二酸化炭素の排出量を減らすため。
これはそうだろうと頷けるし、国のCO2排出量を減らすために
必要な経費を賄うために企業から徴収するのと、意識を高める効果もあるだろう。
いまEUを中心に新たに動き出そうとしている「国境炭素税」については、
貿易摩擦を引き起こす可能性もあるので、
課税対象と価格設定は慎重にしないといけないと思う。

日本もそのうち対象国になるだろうし、仕入れ単価が高くなると日本国内の物価は上がる。
国産に頼りたくても単価が高いとか供給量が少ないものだと
国産物で賄いきれないから結果的に国産物の単価も上がる。

そうすると消費が冷え込むし企業の売上は落ち込むし
給与も下がり、更に消費は冷え込むしという悪循環に陥ってしまう。
消費者は消費者で、カーボンプライシングの影響を知らず知らずのうちに受けるのではなく
意味を理解したうえで受け入れないと後からブーイングである。