2022年:【新】くらしの制度

2022年:【新】くらしの制度

「経済環境の変化」や「人生100年」をキーワードに色々と制度が変わる年である。

■厚生年金、適用範囲が拡がる(10月予定)
・パートなどの短時間労働者が厚生年金に加入できる条件が変わる。
現状:従業員500人超の会社などなら「週20時間以上働く」「月収8.8万円以上」などを満たせば加入する。

10月~:従業員100人超の会社でもこの条件が適用される。
※24年10月には同50人超の会社でも適用される。

8.8万×12=105.6万円
手取りが減らないように、年収を調整するパートタイマーもいるが、
年金は支払額+期間が増えれば支給額も増えるので、
厚生年金に加入するパートタイマーも増えるだろう。

■住宅ローン控除(1月)
・控除率が1%→0.7%に変わる。

金利が低く、金利支払い額総額よりも控除額が上回る「逆ざや」状態を会計検査院が問題視したことで
控除率が変わったという流れ。

人によっては「たら・れば」の話になるだろう。

■年金の繰り下げ範囲拡大(4月予定)
・繰り下げできる年齢の上限が70歳→75歳に変わる。
「人生100年」時代に合わせた良い取り組みである。

■在職老齢年金の条件変更(4月予定)
・60歳以降働き給与を一定の給与を得ることで年金支給額が減額される条件が変わる。
厳密には60~64歳が対象で、給与+年金=28万超であれば減額、だったのが、47万超に変わる。
こちらも「人生100年」時代に合わせた良い取り組みである。

■イデコの対象範囲が拡がる(5月予定)
・加入できる年齢が60歳未満→65歳未満に変わる。
定年退職して投資を始める人もそれなりにいるだろうし、
60歳以降働きながらでもイデコを使えること自体が良い。
こちらも「人生100年」時代に合わせた良い取り組みである。

■65歳以降の勤労者年金取り扱い(4月予定)
・現行の制度だと65歳以降で働いても年金支給額が上乗せされないが上乗せされる(繰り上げとは違う話)
こちらも「人生100年」時代に合わせた良い取り組みである。

■18歳から成人(4月予定)
・何か契約するときの「親の同意」が不要になる。
タバコやお酒は変わらず20歳以上だが、例えば借金を個人の判断で組めるようになる。
個人的には別に全く問題ない。早く自立心を持った方がいい。リスク以上に賛成。

■高齢者の医療費、窓口負担増(10月予定)
・1割→2割に増加。
うーん、どうだかな~。