証券業界:構造変化

証券業界:構造変化

売買手数料、口座数、預かり資産などの
指標で比較されることが多い証券業界だが、
ネット証券の口座数の伸び率が高い状態。
預かり資産でみると楽天の伸び率(前期比)が凄まじい。
コロナの影響で日経平均株価が下がりその後上昇傾向にあることで
新たに口座開設をする方が増えたこと、
さらに楽天ポイントが今や色々な生活場面で獲得・活用できる状態になり
外部要因に加え企業努力の結果、といえる。

ちなみに、SBI証券や楽天証券が野村証券の口座数を抜いた格好だが
営業利益についてはまだまだ開きがある状態。
野村証券の預かり資産は126兆円でSBI証券の6.6倍(21年3月時点)
これは、客層に大きな違いがある。
若年層が多いネット証券、年配の富裕層が多い野村証券、といったカタチ。
今後はどうだろうか。

野村証券が若年層までカバーしていく動きを取ってくるのか。
逆も然りだが、そこまでしてシェアを拡大しにいくのか。
それともネット証券は若年層の利用幅を広げるサービス拡充に注力するのか。
資産形成の在り方を考えると投資商品の拡大の可能性に期待したい。