プレナス:米を自社生産へ

プレナス:米を自社生産へ

「ほっともっと」「やよい軒」を展開するプレナス。

これまでは仕入れた米を自社工場で精米したうえで店舗に供給していた。自社で生産するとなると、生産ノウハウの習得然り、生産するための場所や人の確保などが必要などで一見非効率に思ってしまう。自社生産を始めようと思ったきっかけは、キッカケは海外での米事業。海外では現地の米を調達するか日本米を輸出して対応していたが現地の米だと味や品質の安定性が欠ける。現在はアジア圏での店舗開設が進んでいるが、更なる店舗拡大と収益率の改善を考えたときに品質の安定化と中間マージンの削減による収益性の向上さらには自社生産することで仕入れ先への交渉も有利に運ぶことができるという判断。生産する場所はすでに埼玉県内で確保済み。

農業についてはICT活用も取り入れたスマート農業を取り入れる。という考え方は諸々あるかもしれないが、実態はそう簡単に進むものではないと思う。利益率も自社生産にしたからといってすぐに改善できるものでもないだろうし道のりは長く険しいだろうと想像する。

自社生産による米の品質の安定化、コストを本当に下げれた状態になれば自社店舗のみならず外販も可能だし、米以外の生産にもノウハウは転用できるかもしれない。財務状態は非常に良い会社ではあるし、数年先まで見据えて考えると個人的には非常に良い取り組みだなと感じる。