アスクルの拡大経緯

アスクルの拡大経緯

オフィス事務用品の通販を行っている会社でありビジネスマンであれば恐らく知らない人はいない会社。元々はプラス社のアスクル事業部から分社化して現在は売上4000億、営業利益90億弱、従業員4000人をを超える大企業にまで成長している。(連結での数値)

まだプラス社の一事業部だった頃は、自社製品の文具を小規模会社に販売していた。当時はコクヨが既に同じ事業でシェアを拡大しておりターゲットを小規模会社に絞って活動している。転機は、自社商品の販売網を広げる動きを取っている中で出てきた顧客の声。
・文具以外の商品も扱って欲しい
・他メーカーの商品も扱って欲しい。

一事業部としては部門目標(自社商品の販売網拡大)を達成するためにしのぎを削っていたライバル社の商品をラインナップに入れるという判断はしにくい。正直、事業部の数字を優先しようと思ったら、もみ消そうと思ったら、もみ消せたと思う。

最終的には、トップ層の経営判断で他メーカーの商品も扱うという判断になった。会社の方針そのものを変えるリスク、他メーカーの商品を扱うことによるリスクなど当然、様々な視点で結論を出したのだと思う。

視点を変えると、社内でビジネス拡大のための情報収集は非常に重要。
・起業家的文化の醸成
・中間マネージャーの経営目線の向上
・社内提案会の実施
・新規プロジェクトのトップ直結化